6月21日 ケータイでドラマ


を、シンガポールでやってるらしいです。
一回につき三分、それを×30話。
つまり90分のドラマですな。

日本でも去年からやってるらしいんですが、まるで知らない、聞いたことのないものでした。
まあ、あまりヒットはしなかったんでしょう。

というかドラマを、わざわざ分刻みにしなくてもいいのになあ、とか思うんですけど……
普通にレンタルで出されるのを、私だったら待ちます。
その方がイライラせずに済みますしね。

うーん、どうせだったら、この場合、アニメとかの方がいいんじゃないのでしょうか。
それこそスクールランブルとかを、『今週号が乗った次の週に』アニメとして見れるんなら、ちょっとばかり興味を引かれます。
見たいとも思えます。
けれど、そういった文化・習慣のまだ少ないドラマを、切り刻まれて見せられてもなあ、と思うのです。


…………考えてみれば、週刊誌の『直アニメ化』、本当に良いかもしれません。
週に25分とか作成する能力があるなら、アニメ一話分くらい余裕でしょう。一話の分量は、どう考えてもそれ以内におさまります。
人気のマンガだけに絞ってすれば、意外といけるんでは?

「今週号、読むの忘れちまったぁ!!」という人をゲットできるし、アニメファンもひきつけることが可能。
もともと月に(200+数十円)×4を支払ってくれる人たちです。つまり月に1000円弱と設定しても「見たい!」という人たちが幾割かは存在すること間違いなし。

と言うか、素でそういうのがあったら見ます、私。

日本国内のアニメ事情、そうとう先行きが暗そうですから、こういう『ちょっとした長さのアニメ』をケータイで発信すれば、色々と良い影響が出てくるんじゃないかなあ、と思います。

ホンキでアニメ作成者の国内空洞化・ドーナッツ化が進みつつあるみたいですからね。


……あと、某『内容はいいのに絵がデッサンでしか出さない』人のマンガとかを、超美麗なアニメでやってくれたら……
…………ねえ?



6月19日

ちょっと思ったこと。
日本に限らず『ある国が別の国をバッシングする』場合、実は自国の欠点とかコンプレックスをぶつけてる場合が多いんではないでしょうかね、実は。

いや、最近、中国やら韓国で反日運動が高まっていますが、どうも、昔アメリカであったそれとは明らかに性質も、その方向性も違ってるんです。
片や経済摩擦によって、片や戦後問題によって起きたものですから、それが原因でもあるんでしょうが、それにしたって『本当に同じ国のことを言ってるのだろうか』と思うほど違ってる印象です。

アメリカ→日本だと、金に汚い、何を考えてるんだか分からない、優柔不断、オリジナリティが無い。
韓・中国→日本だと、驕り高ぶってる、きちんと反省のできない国だ、間違った歴史認識を持ってる。

うん、これってぜんぶ、
言った方の国に当てはまるんじゃないでしょうか?
アメリカが金に汚いのは、石油欲しさに戦争吹っかけたことでも分かりますし、本心は絶対に見せない国柄だし、
実は意外なくらい優柔不断な国民性ですし、オリジナリティにいたっては『とりあえずマネして作って堂々と自分のもんだと主張する』ことからもわかります。

韓国・中国側にいたっては言わずもがな。
時折、素で「自国の批判をしてるんだろうか」と思う時があります。

うーん、ちょっとこういうのも調べてみると面白いかもしれませんね。
ドイツ国民のユダヤ人への迫害も実は……という所があるのかも。はるか遠くにいる宇宙人に対して差別意識を持つのは難しいですが、よく似た隣人を差別するのはとても楽ですからね。



6月18日 起きろ!

アメリカで起きた事件。
ある夫婦がいたそうです。
この夫、あまりにうるさいイビキをかくそうで、あまりのうるささに怒った妻が「起きろ」とばかりに水をかけました。
――起きない。

しかたないのでペンで腕を二回ほど刺しました。
――起きない。
いや、一度は起きたものの、すぐまた寝て騒音を製造。

しかたないので1.5キロのダンベルで殴りつけました。

――この後、夫が警察に通報。
妻は逮捕されたそうです。


さて、ここで問題。
夫は本当に寝てたんでしょうか?
いや、ね。最後のダンベル、これの傷跡がないそうなんですよ。

これ、ちょっとおかしいと思いませんか?

だって、この奥さん、咄嗟にカッとなってダンベルで殴った、ってわけじゃないんです。
段々とレベルアップして、ついには殴りつけたわけなのに、『その最後だけ』を『無傷』で済んでいる……
おいおい、あんまりにも運がいいな、と思うわけですよ。
狙ってやったんじゃないかと邪推のひとつもしたくなります。

いろいろ細かい点をすっとばして結果だけを見てみましょう。

夫→ペンの傷×2、ちょっと水に濡れた。
妻→警察に逮捕。仮に夫が告訴すれば慰謝料とかもらえそう。

更には、離婚とかもできますね。この場合。
おお、夫の丸儲けじゃないですか!



――まあ、実際のところは不穏な気配を察して咄嗟に逃げた、とかそこら辺なんでしょうけど、それよりは『実は起きていた』と考えた方が色々と想像できますね、こういうの。


6月17日 ソーラーセール

って知ってますか?
私はだいーぶ昔に「みらいのうちゅうせん」みたいな雑誌に載ってたような記憶がかすかにあったような無いような? ってだけで、ほとんど知りませんでした。
コレが今月の21日、発射されるそうです。

科学雑誌に載ってたのが本当に発射されようとしてるのは、なんだかとてつもなく妙な気分なんですが、
ともあれ、これは太陽光を利用して推進力に変えてしまおう、という、非常に効率的な宇宙船。
宇宙では、地球上と違い摩擦がほとんど存在しないので、ちょっと押すだけでどこまでも進んでくれます。
なので『太陽からのエネルギーなんてものを受け止める装置』なんてのを宇宙船に付けるだけで、どこまでもどこまでも進んでくれるってわけです。

イメージ図としては、大航海時代の帆船を思ってくれれば良いかと。
風の代わりに太陽光になっただけで、たぶん、基本的な考え方は一緒です。
名前もソーラーセール(宇宙帆)ですし、無料かつ無尽蔵に溢れてるエネルギーを利用してしまえ、ってわけです。


あ、あと、ここでスゴイと思ったのが、これを作ったのが、NASAやら国営の宇宙開発じゃないところ。
民間の非営利団体が、これをしてしまいました。
ロシアの弾道ミサイルを企業からの献金や寄付によって買い取り、実験の失敗にもめげずに、ついに発射……

「大丈夫かいな」と心配が半分。
「よくやってくれた!」と賞賛が半分な気持ちです。

仮にコレが成功すれば、他の惑星に格安で行くことが可能かもしれません。
火星やら木星探査ごときで興奮してる場合ではないのかもしれないのです。
なにせこれを応用すれば、太陽系から脱出も出来るやもしれないのですから。


北極圏のバレンツ海から潜水艦で発射という、身も蓋もない方法で飛ぼうとしてるロケットでなんすが、なかなか夢と希望に満ちた出発になりそうです。



6月11日 流星群

が、この梅雨時に見られるかもしれないそうです(涙
情報元は、
ASTROARTSの天文ニュースさん。
大体、6月の12日から13日にかけて。
つまり明日から明後日です。
こ、この時期じゃなければ喜べたかもしれないというのに……

あー、でも、今回のは、あまり盛大な流星群とはならないらしいです。
よく詳しい事情は分からないものの、あまり過度の期待は禁物。


……それにシシ座流星群の時も、そんなに大したものじゃなかった記憶が……

こう、まるで「おお、こ、これが地球滅亡の瞬間か……!」とかそんな盛大なのを期待してたのに、「あ、流れた」、「うん、また流れたね」とかそんな程度の、『おや、流星がたくさん見れるなあ』、とかそんなくらいの印象でしたっけ。

あれは詐欺だと思いました。

こちらとして期待してるのは、全天の星すべてが落ちてくると錯覚できるくらいの、そう、FFで言うところの『メテオ』を期待してたというのに、やってきたのは『コメット』とかそれ以下のレベル。
もっとMPとレベル上げてよと、見知らぬ黒魔道士にお願いしたくなったものです。

……まあ、自然相手に盛大な視覚効果を盛り込んだイベントを求めるほうが間違ってるんでしょうけどね……
でも、現実よりも幻想の方が感動できるというのは、やっぱりなにかがズレてるのかもしれません。
いや、それとも、それだけ人間の想像力が素晴らしい、ということなのでしょうか?


・追伸

どうも明日・明後日は晴れるっぽいです。
期待はせずに、ふと夜中に空を見上げてみるのも良いかもしれませんね。
願う祈りはただ一つ、そう「金、カネ、かね」の三拍子です! こんな時にいい子ぶってはいけません、そう力強く、「金を! もっとカネをと(以下、強制的に略)



6月10日


以前のサッカーでの、バーレーン戦のとき。
現地の人が「バーレーンは暑いから日本人はすぐにへばるよ」とか言ってました。

イチローが、渡米当初から活躍してるとき。
「シアトルは暑いから、夏のシーズンはイチローは調子を崩すよ」とか予想してるアメリカ新聞がありました。

えーと、なんでしょ? どうも日本って、かなり寒い地方として、世界から認識されてるような気がします。
すくなくとも、あの日本の異常な暑さを理解してるとは思えません。
シアトルが暑い? いやいや日本の夏の球場を体験したら、どう考えても天国でしょう、実際、イチローが調子を崩すことはなかったですし。

日本、と言ったら、どうも世界の人たちが思い浮かべるのは演歌の世界。
津軽海峡冬景色な印象らしい、というのは私のうがちすぎな意見なんでしょうか……?


6月8日 使い捨てデジタルビデオカメラ

さあ、皆さん。
ちゃんと日付の横の文字を確かめてください。
使い捨てカメラ、じゃありません。
使い捨てビデオ、です。

これがアメリカで発売したそうです。
される、ではなく過去形のされた、です。

なーに考えてるんだろうなあ、と思ったんですが、考えてみれば、コレって案外いい商売なのかもしれませんね。
だってビデオなんて、使いどころが非常に制限されています。
日ごろからビデオをまわしてる人は、それ専門のプロか、それともなければちょっとばかり世間に背を向け一人孤独の道をひた走って誰も止めない、止められないような人たちだけでしょう。

フツーに暮らして、ビデオカメラが活躍する場面って、あまりありません。
せいぜいが冠婚葬祭、運動会やら何かの発表会でしょうか?

あー、あと運動する人たちは、あんがい普通に使ってるのかも。
フォームのチェックとか敵情視察とかで。

まあ、ともあれ、普通であれば年に数回、使う機会があればいいほうです。
そこに、20分で3・4000円で撮りっきりのがあれば、買うよりそっちを選ぶかもしれません。


……考えてみれば考えてみるほど、これって良い商売な気がしてきました。
あ、でも日本だと携帯があるんだよなあ。
すでに動画だって撮れるやつが……

これが日本で普及しようとする頃には、全員が『それ以上の性能の』携帯電話を持ってる、なんてオチがありそうな気が……



6月7日 ふと思うこと

なんだか大臣さんが「靖国神社参拝が、そのまま軍事国家と化すことに直結するわけではない」という、実にもっともなことを言って、それに中国が偉く大騒ぎしてるみたいなんですが……

なんでしょう?
とりあえず、自分の国を振り返ってよく見て欲しいもんです。
現在日本では、サイトの検閲して自分の国に不都合なことを書かせないとか、しかも今月中に個人サイトを軒並み潰して許可制にするとか、潜水艦で領海侵犯とかはしてないぞ、と言いたいです。

なんだかこの国も、言ってることとやってることが正反対な気がかなりします。
言論統制しておいて、「アンタの国は軍事国家だ!」も何もないです。

言葉なんて、しょせんは個人の思いつきの中から生じるとて軽いもの。
そして良くも悪くも、広大な伝播力を持つものです。
だから、『それだけを見て』判断するのはとても危険だなあ、と常々思ってます。
それよりは、その人や行動を見て判断したほうが、よっぽど正確に事態をつかめるんじゃないでしょうか。

「俺、酔っ払いじゃないよ?」と言いながら、ぐびぐび日本酒飲んでる人を見て、「ウンその通りだね」と頷ける人、どれだけいるでしょう?
現在の隣国さんが、どうもそれっぽくなってるなあ、と思ってしまうんです。


あ、あとさらにちょっと思ったこと。
日本って軍需費用が世界で二番目に高いそうですが、どうみても自衛隊にそれほど金を掛けてるようには見えません。まして核を持っていないんだから、その関連の費用だって無いはず。
にも関わらず、なんでこんなに高額なんでしょ?
……やっぱり『思いやり予算』……?


6月6日 ディープ・インパクト


とは言っても、映画の話じゃありません。
NASAがやろうとしてる、探査実験のことです。
ネタ元は
ASTROARTSの天文ニュースから。

うーん、でもホントに映画みたいなことやりますよね。
なにせ、『探査機を彗星に突入させて調べよう』っていうんですから、まさにSF一歩手前の世界。
これで『実は地球にぶつかりそうな彗星を――』とかだったら、完全にSFですが、
まあ、やろうとしてるのがアメリカ独立記念日なので、そんなことは起こりそうもないですな。

いま、これに世界中のアマチュア天文学者がわくわくしているそうです。
恐らくは史上初めて、人間が宇宙に対して影響を及ぼす瞬間を見れるんですから、そりゃあわくわくもするってもんでしょう。
私も、仮に見れる機材一式があれば、かなり大喜びしたと思います。

彗星の内部構造は、分かってる部分も多いですが、分かってない部分も多々あることもまた事実。
どうもかなりの期待が高まってるようです。


……そういえば、地球上のアミノ酸。
つまりは生命の源も、彗星が運んできたって話がありましたっけ。
純粋に地球上で発生したにしては、なんだか偏りが出てるらしいです。
なんだっけ? 右型とか左型だとか……

まあ、要するにし、詩的な表現をすれば、彗星とはたんぽぽの綿毛のようなものなのです。
それ単体ではとてもちっぽけですが、落ちるべき所に落ちれば芽吹き、命を誕生させてくれるものだったりします。


――――うーん、そう考えると、このイベントもちょっと別の見方が出てくるような……
いうなれば、命の元を抹殺するわけです。
文字通り破壊してしまうわけなんですから。
そう考えると、これも中々残酷なショーに見え(以下略


あ、ちなみに、この天体ショー。
日本では直には見えないそうです。
まあ、アメリカがやってるアメリカ人向けのイベントなんで、仕方ないっていえば仕方ないんでしょうが……



6月5日 ニオイと運転の荒さ


どうも、これが関係あるらしいです。
ファーストフードやらパンの焼けるニオイが充満する車内と、ペパーミントやらコーヒーのニオイが充満するのとでは、前者の方が集中しやすいとのこと。

これが事故原因と直結してる、というわけではないんでしょうが、なかなか興味深い話題です。

人間の感情を、外部から、とくに五感から操作しようという試みが、近年では多々なされてるように見えます。
特に犯罪を起させないような環境を作るために、街頭のオレンジ光をブルーのものに変えたり、多発地域にクラシック音楽を流したりという作業を行って、しかもしれが現実に『犯罪率が減った』という効果を得ています。

『環境』が人間の感情に与える影響ってのは、やっぱり大きいんでしょうね。
そういえば、月齢と犯罪率の高さを比較したのもありましたっけ、あれもやっぱり明度の高さとか色彩の違いによって起きるんでしょうねー。

うーん、しかし……
こうして光、ニオイ、音などなどが人に対して影響力を持っていると証明されればされるほど、「じゃあ、感情ってなんじゃい」と思わずにはいらない、捻くれた私がいます。

たかだかライトを変えた程度で変わるものなら、あまり信頼はできないなあ、と思ってしまうのですよ。

そのうちに、『強制的に熱狂を冷まさせる』ニオイやら化学物質やらが発見されることでしょう。
それも恐らくは結構早く。
そして、それをフーリガンやら暴動やらの中心に打ち込むわけです、んで、たちまちの内に我に帰る暴動者たち……
一瞬前まで石ころ掴んで投げつけようとしてたのに、「あ、そうだ帰って宿題やら無くちゃ〜」とか言って、石を丁寧に元に戻したりするんです。

暴動とかが良いことだとは思いませんが、それでも、その感情を『他の何かが変えてしまう』という作業に、私は忌避を感じます。

フランス革命やら本能寺の変や民衆一揆やらが、『もし仮に青色のライトが照らされてたら起こらなかったかもしれない』なんて想像は、あまりしていて楽しいもんじゃありません。

特に、現在の政情を見ると、確実に感情が大きな割合を占めています。
その政策ではなく、その人物が好きか嫌いかで判断してるように思えます。
まあ、このこと自体はどうだっていいんですが、『人の感情を変える事が出来る手段』が見つかった場合、民主主義は相当に大変なことになるなあ、と思うのですよ。



6月4日 蒲公英草紙(ネタバレあり)


すごい、です。
正直、言葉がありません。
恩田さんの持ち味というか魅力の一つに、暖かく懐かしい雰囲気と、それでいてしっかりと現実を書いている点が上げられると思います。

本書は、まさにそれです。
その二つが恐ろしい深度で迫ってきます。


最初の方は、副題にある『常野物語2』という言葉に惹かれ「まだ常野が出てこないなー」とか呑気なことを考えて読んでました。
ですが、三十ページほど読み進めると、独特の語り口調や、登場する人物の魅力にやられてスイスイと引き込まれ、
いつのまにか、そんなことは気にならなくなります。
『常野』とは関係なく、『蒲公英草紙』という物語自体に引かれて行くんです。
文章がふわりと軽く、キレイで、それでいてシッカリとしていて、速読派の私が珍しく腰を据えて読んだほどです。

そして、一通り登場人物を紹介し終わったところで、ポン、っと常野の一家が登場します。
漸くここで「ああ、これは常野の物語なんだ」と思い出す塩梅です。

そう、これは、たしかに『常野物語』なんです。けれど物語の中心は、そことは違う箇所にあります。
驚異的な記憶力(?)で文章を、そして人を『しまう』ことのできる春田一家の祖先が登場しているから、ということもあるかもしれません。
文字通り、つかず離れず、蒲公英草紙という物語と関わるスタンスでした。

また、『老女が過去の出来事を思い返す』という形式のためか、全体に文がとても温かく、印象的な擬音が多いためにとても読みやすいんですが…………この温かさ、軽さがクセモノです。
最初から最後まで同じトーンで語り、ある意味では淡々と、ある意味では情感を込めて語っているのです。
そして、だからこそ、『表に現れていないもの』がとても怖かった……
語っている主人公自身が気づいていない、いや、『ただ感じ取るままに感じ取った』、ふかいふかい闇。
日本という国が過去に体験した出来事が、恐ろしいリアルさでつき刺さりました。

過去が幸せであればあるほど、この老女が語っている現状が浮かび上がります。

巨大な問いかけ。
大きな疑問符を投げかけて、この物語は終わるのですが…………本当に、本当に私は怖かったです。

ひらがなで書くと「たんぽぽそうし」という童話的表題が、なぜ「蒲公英草紙」という漢字になっているのか、なんとなくではあっても理解できました。
この物語は、つまり、『尊いもの』が、『大切なもの』が、ただ忘れさられていった現実を描いてるんです。



6月3日 アマチュア無線


いわゆるオタクの原型のひとつだそうですが、インターネットの世界に押され、
いまや減少の一途をたどっているこのアマチュア無線。
ちょっと覗いてみると、「おお、面白そうかも」と思いました。

ええ『オタク』と言っても、こちらにはそこはかとない魅力というか、アナログ的な、古き良きロマンがあるように見えたんです。
いや、他人事だから、なのかも知れませんけどね?

それでも『夜中に1人でアマチュア無線をやっている』の図と、『夜中に1人でインターネットをやっている』の図とでは、そこから受ける印象は相当に違うことでしょう。
なんでしょう、暗さで言えば浅瀬に住む魚と深海魚ぐらいの違いですかね。
――って、あー、いやでも、夜中にキーボードを鳴らす音だけが響くのと、楽しげな話し声が『1人だけ』聞こえるのとでは、大差ないような気も……
うーん、そうか、傍から見ると同程度にやばそうです。

まあ、でも、ある程度慣れてくると、声だけで誰か分かるとも言いますし、なにより『知らない人と会話する』というのが、少しばかり新鮮な印象でした。

これは、あれでしょうね、いわゆるトランシーバーの楽しみと同じようなものなのでしょうね。
安いトランシーバーでも、なぜか『電波で会話する』というだけでなんだか楽しい気分になれるもんです。

「CQ、CQ、こちらは○○です」

とか言えれば、気分はもう黒須チャンネルですよ! ←結局これが言いたかった


6月2日  バイアグラと目の関係


このバイアグラ、心臓にヤバイというニュースはけっこう前からありましたが、どうやら目にも来るそうです。
下手すれば視覚障害が起きる可能性があるとのこと。
アメリカ本国では、すでに症例が42件ほど起こってるらしいです。

原因はいまだよく分かっていない様子ですが、うーん、そんなん売ってたんかい、という気がかなりします。
心臓にはクル、目にもクル、急激な血圧下降の危険もある、この分じゃ、他のとこにも影響が出そうです。

日本じゃ考えられない事態。
かなりしっかりと検査され、「いくらなんでも調べすぎだろ」ってぐらい厄介な手続きがあるみたいですからね――
って、いや……この薬、日本でも許認可が降りてたんだっけ?
いやいやそんな馬鹿な、石橋を叩いても渡るかどうか議論するような国民性、そう簡単には……



  
あ、保健薬として承認されてる……(調べた)



えーと、うん、やっぱり日本ってステキな国ですね!(うそ臭い笑顔と共に)

ともあれ、このバイアグラ、色々な問題を含んでる欠陥薬なので、きっとそのうち発売中止となるでしょう。
そう、
買占めるなら今がチャンスです!

販売元であるファイザー製薬は、別の関節の薬も発売中止になってます、そして日本にて、異例の超早で認可されたような薬、つまり、政財界に必要としてる人は多量にいるはずです。
おそらく、発売中止になっても北○鮮あたりから偽造薬が出回るでしょうが、それよりはまだしも『正当なもの』の方が安心であることでしょう。

そして、なにより麻薬と違って、こちらは
合法
先物買いとして、ちょっとばかり挑戦してみませんか……?


注――――なお、この取引で損失が起きても、nonokosuは一切責任を取りません。



6月1日  月の土から酸素を!


というコンテストを、NASAがやっているらしいです。
賞金は25万ドル。
期限は2008年の6月まで!

興味のある人は、挑戦してみてはいかがでしょうか?
某民間宇宙旅行企画と同じく、『賞金よりも制作費の方が高くつく』ということになりかねないですが……

って、あー、そうですね……本当に『安価で大量に土から酸素を作れる』ことができるんなら、この程度の賞金でもまだ足りない気がします。
仮にコレが確立されれば宇宙進出のかなりの足がかりとなるでしょうし、その応用範囲は広そうです。
月の土でも大丈夫なら地球上の土でもオッケーでしょうし、そうなれば海底探査や高所での酸素作成、果ては環境問題にまで一役買えるかもしれません。

うーん、夢広がる話。
なかなか興味深いです。

ただ、このニュースを読んでふと思ったのが、野尻抱介先生の「私と月につきあって」という本です。
以下、少しばかりネタバレしますが、



ここで書かれていた月に行く主目的、「果たして月に氷があるのか?」という問いかけ。
これは証明されたのかなあ、と思ったのです。
仮に存在していれば、わざわざ土から酸素を取り出す必要性なんてありはしないです。
電気分解すれば一発でオッケーなんですから(更に言えばロケット燃料となる水素も手に入れられる)。

火星の北極・南極には大量の氷があるらしいですが、月の北極・南極に氷があるかどうかは「実際に行ってみないと分からない」というのが現状。
すでに「大量の氷は月には無さそうだ」という結論に達してはいるそうですが、それにしたって『無い』とは決定して無いはずです。
どうしたって上空からの探査では限界があるのですから。
『実際に行ってみたら土に氷が結構含まれてたよ〜』とかだったら非常にマヌケです。


うーん、ロマンってのは、一歩間違えればドン・キホーテになるんですよね……



5月27日 名犬らっしー


うーん、できるだけ書こうとは思ってるんですが、なかなかここですら更新できませんね。
某クーリエさんに投稿していたせい、というのもあるんですが、基本的にネタが無いんですよね。
書評とかも、基本的に『私が面白いと思ったもの』を紹介しようというスタンスですし。
ツマラナイと感じたものをここでアップするのは、書くほうも読むほうもツライだけだと信じます。

まあ、ともあれ、らっしーです。
西洋の忠犬ハチ公と呼ばれたあの犬のことです。←違う

このたび、10年ぶりに映画化されるとのこと。
なんともめでたい。
テレビ化だけでも700本くらい映像化されてるのに、この上まだするのか、やっぱネタ切れなのか、オリジナリティないぞー、とか思わなくも無いですが、こういった基本的で王道な物語は、上手くハマれば非常に面白くなることでしょう。

……とはいえ、すこし疑問というか不思議に思うことがあります。

大分むかしに原作も読み、その時にも思ったのですが、『なぜそこまでして家族のもとへ行こうとしたのだろう』という点です。

いや、犬の忠義とか家族愛とか、そこら辺だというのは分かっています。
けれど、本家(?)のハチ公だって、実際は『小汚いノラ犬が駅でウロウロしてただけ』って事実もあります。
本当に主人を待っていたかどうかは誰にも分からず、もしかしたら「ここにいたら昔からゴハンがもらえるな〜」ってだけだったのやもしれないのです。

そう、らっしーの物語には、『裏側』が書かれていないのです。
あまりにもいい子すぎる。

捻くれ者の私には、そこが不満でした。

誰も犬の気持ちを本当には分からないんだから、いっそこういうストーリーはどうでしょう?

引越すことになった際に、置いてきぼりにされるらっしー、当初は「はん、旅行か?」と思ったものの、いつまで経っても帰ってこない、そこでようやく自分が『捨てられた』という事実に気づく。

な、なんてこった!
俺が要らないだと?
こっちが遊んでやった恩も忘れ、のうのうと置いてきぼりにするなんざ……………………
許せねえ――――

たとえクソッタレな神が許してもこの俺が許さねぇ!!

彼女(原作ではたしかそう)の中で怒りが燃え上がる。
鎖も距離もなんのその。
ひたすら走り出す彼女。

時に愛くるしい態度で馬鹿な人間からエサを騙し取り、時に野生のおもむくままに獲物を狩り、全知力と体力を使って走り続ける冥犬らっしー。
その瞳は復讐に燃え、足は迷うことなく標的を目指し、その鼻は怯える主人の匂いを掴む。


首を洗って待っていろ、復讐の時はもうすぐだ……


やがて、彼女が到着した時、拳銃を構えた主人と対面。
何も言わずとも、戦う以外に――相手を殺す以外に生き残る術はないと知る一匹と一人……
いまここに、壮絶な一騎打ちが始まる!



こんならっしー、どうでしょう?
まさに冥犬。
別の意味で感動できること間違いなし。
お子さんにも「この世はサバイバルなのだ」ということを知らしめ、情操教育にもばっちり!
「殺られる前に殺れ!」
「騙されるよりも騙せ!」
実に現代的というか、21世紀に相応しい映画だと(以下略――――




5月20日 ハチミツとクローバー(微量のネタバレあり)


めっさ面白いです、このマンガ(断言。
いや、アニメでやってるのを見終わって、次の瞬間、思わずマンガ喫茶に走りましたよ?
二駅分歩きましたが何か?
朝日が灰になる〜♪(意味不明。

前に一度、さらっと読んだことあったんですが、その時は「なんだかゴチャゴチャしてて読みにくい、疲れる」と放り投げてしまったんです。

愚かです。
愚か極まりないです。私。
なに見下ろした視点から語ってくれちゃってるんでしょうか?
阿呆としか言いようの無い誤判断でした。
まったく、これから罰として、毎朝トーストにハチミツを掛けなければなりません(超無意味。


一般的な語感としてのイメージとは、相当にかけ離れてるんですが、まさに『ラブ・コメ』です、コレ。
『ラブコメ』ではなく『ラブ・コメ』。
ここに注意が必要です。

数ページごとに常識ある人からのツッコミを受けずにはいられない特殊閉鎖超常空間などではなく、コメディはコメディとしてどこまでも恐ろしくハイテンションに、ラブはラブとしてどこまでも深く、しっかりと描かれています。
二つが並存し、矛盾することなく、それぞれの持ち味を引き出してるんです。

あー、もっとも恋愛関係で、少しばかり特殊な点もあることはあります。
それは、『恋人関係の人間が誰も居ない』、というか『全員が片思いしてる』という状況です。
もっとも、これは何巻もかけて、それぞれの関係の変化をじっくりと描いているので、不自然な感じはいたしません。
「そりゃ仕方ねえな」と納得できます。

……と言うか、この関係性の構築を、作者の人は当初から狙ってたんだろうかと多少疑問に思ったりもしてます。
いや、多分、そうなんでしょうけど、ホント『気づいたらそういう状態になってる』という印象なので……いやはや、侮れないです(謎。

またその為なのか、色々と現実離れした設定や行動がぼこぼこ出てくるものの、どこかでそれを『リアルである』と感じました。
それぞれの登場人物の感情に、キチンと共感できるんです。
コメディで大笑いし、ラブでのめり込み、と読んでる人間は大変です。


――ああ、それとなにより、これをアニメでやってくれて本当によかったなあ、と思います。
下手なドラマとかでコレをやられたら、きっと凄まじいまでの駄作と化してましたね……
どれだけの名優を集めても……やはり、駄目でしょう。
二次元で表現されてこその面白さです、これは。
マンガで気になった絵の荒さも、すごく丁寧になっているし、話の運び方も丁寧で、無駄の無いテンポです。


――――うーん、どっちかと言うと、マンガよりもアニメの方をおすすめしたいのかもしれません。
マンガも決して悪くないんですが(と言うか原作ですし)、どうも今ひとつ肌に馴染まないものを感じるんですよね……

いや、読んで決して損はなんですが。
少なくとも、アメリカから帰国してくる時の『彼』の言動に、私は周囲に迷惑なくらい大爆笑しました。




5月4日 紀行文 『恐怖の報酬』日記



読みましょう。
まず、恩田陸さんのファンなら読みましょう。
面白いエッセイに飢えてる人も読みましょう。
他人の不幸は蜜の味と思う人は必ず読みましょう。

さて、以下はネタバレを含んでいます。
面白さが半減する恐れがあるので、一度、買ってから読むことを薦めます……


というか、この人、
面白すぎ!
なにゆえ紀行文を読んで爆笑しなければならないのか、いまだかつて作家と呼ばれてる人の中で、ここまで面白いエッセイ書いた人っているんだろうかと、真剣に思いましたよ。

恩田陸さん、というと私の中では遥か彼方のスゴイヒトというイメージしかなかったんですが、これを呼んで一挙に身近に感じることができました。
やはりこの人は、上手い文書を書く人である、ということ以上に、『面白い文章を書く人』なんだなあ、と思いました。
こういう言い方は失礼なんでしょうが、ホント、いいキャラしてます、恩田さん。

なにせ、最初の二ページ目で既に「私の恐怖は始まった」とか書いてるんです。
これは旅行をする前、です。
恩田さん、飛行機が大のニガテだそうで、行き・帰り合わせて
本書の三分の一が「飛行機が怖い」関連です。

その錯乱振りたるや、読んでるこちらにまでびしびし伝わってきます。
家から成田行きの電車の途中までずっと「あんたはこれからあの怖い怖い飛行機に乗るんだぴょん」と(何故か)脳内リフレインされてたり、『のだめカンタービレ』の千秋にもの凄い共感したり、助けを求めたり(その後、「彼に助けを求めてどうする」と自己ツッコミもしてる)と、ホントに涙が出るほどの錯乱ぶり。
笑った笑った。

――あ、あと、ここで『のだめ』が紹介されたのは相当嬉しかったですね。
好きな作家が自分の好きなマンガのことを知ってる、というのは、なぜか妙に楽しい想像です。

一応、中間から紀行文に入るんですが、それよりも飛行機内・外での恐れおののき様がえらく印象に残ります。
なにせ文章の
はじけっぷりがスゴイです。
ゆったりと、いろいろイギリスを観察・想像している時とは明らかに
心臓の速さが違ってますよ?
速度で言えば、田舎道を走るオンボロトラックと、ニトロを積んだスポーツカーくらいの違いでしょうか?
飛行機の登場口を登る様子が、「まるで死刑執行の十三階段を登ってるみたいだ……」と思ったのは私だけでは無いはずです。

いや、この飛行機関連以外にも、色々と良いことを言ってるし、紀行文的な面白さも確かにあるんですが……
これを読んで『イギリスのことが印象に残った』という人は、あまりいないんじゃないかと思います。
それほど強烈でした、はい。


ラストの綺麗に落ちたオチも含めて、『これは紀行文の体裁を取ったコメディ小説です』と言われても、私は納得してしまうかもしれません。
というか今、『これはフィクションです』とどこかに書いてないか、思わず確かめてしまいましたよ。


表紙に書かれている、『
酩酊混乱紀行』の文字が、たぶん、本書のすべてを現していることでしょう。
面白かった!




・追記

うーん、他の人も面白いと言ってるだろうなあ、と思って巡回してみたら、えらく評判が悪い様子。
風邪から立ち直り、身体が絶好調だから、それが読書にも影響してるのだろうか?
面白い、と確かに思ったんだけどなあ……



5月3日 とんでもなくどうでもいいこと


TRPGでけっこう有名。
ソードワールドのリプレイでバブリーズと言えばスイフリーとアーチーことアーチボルトだろうと思います。
この両名のキャラが凄まじく立っていましたからね。
で、つい最近まで知らなかったんですが、『限りなくダークエルフに近い』『あの耳は付け耳だ』といわれるエルフ、スイフリーの中の人、プレイヤーって
水野良さんだったんですね……

水=スイ
野良=フリー

ってことらしいです。

――はじめて聞いた時。100%嘘だと思いましたよ……
どっかのコンペのときに暴露されたそうなので、ホントっぽいです……

うあ゛ー、まったくもってイメージが一致しないって!
誰が想像できるよ!
詐欺だー!!
金返せー!!(謎