10月31日 飲み物



ワインを飲んでいるとアルツハイマー、高血圧になり難い。
赤ワインは乳ガンや肺ガン、前立腺ガン(男性)になり難い、らしい。
でも、あまり飲みすぎると逆に乳ガンになりやすい。

そして、白ワインは
肺ガンちょっぴりなり易くなってしまう。

……可哀想に白ワイン。
同じ西洋葡萄酒なのに片方は『健康の元だぜ!』というイメージ。もう片方は『え? ヤバイの?』という扱い。

良薬はやっぱり口に苦いらしいです。



――白ワイン、私、好きなのになあ……
特に『蜂蜜のように甘い』とか言われてるドイツの白ワイン(爆)。




10月30日 濡れない水


なんだか凄まじいですな、この水。
情報元は
エルエルさん。

文字通り、濡れない水です。

はっはっは、そんな馬鹿なと思った人は、エルエルさんからのリンク先でスライドショーが見れるので、是非、見てみてください。

パソコンをこの水の入った水槽につけたり、
本をそのまま入れたりしてます。
そして、それらは水槽から出しても濡れていない――

うーん、凄い。

仮にコレを満載したプールに服を着たまま飛び込んでも、出る時にはキレイに乾いてしまうってことなんですかね?
というかコレ、飲んだらどうなるんでしょう?
胃や腸に吸収されずに
そのまま出るとか……?


安価になれば購入して、風呂の水にしてみたいですな。
よく湯船で本を読む人間なので、この水、かなりありがたいかも。
毎度、指に水滴が付かないよう注意しながら読まなきゃいけないのですよ。

……あ、いや、でも水蒸気とかでは効力は発揮しないのかなあ。
アレで本がふやけるのも悩みのタネなんですが。
流石に蒸気になってまで『濡れない水』として働いてくれる根性は無い気がします。
いやいや、そもそも毛細管現象とかの『水そのものの性質』をどうクリアーしてるんでしょうか……?




――――とか思い少し調べてみたら、この水、
実は水ではない模様

Orbium―そらのたま―というサイトにて詳しく説明がされていますが(リンクフリーかどうか不明なので張らず)、どうもこれはフッ素系溶媒というもので、あの良く歯を白くしてくれると評判のフッ素、その親戚みたいなもの、らしいです。

なんだか色々と面白い性質をもっている液体のようで、酸素をよく取り込み、飽和状態にすれば
その水の中で呼吸も可能とのこと。



――ただ、沸点が49度ということなんので、風呂にはちょっと向かないようですね。
――残念無念。






10月29日 遺伝子組み換え猫



猫好き、猫アレルギーの人に朗報、なのかな?
アメリカで『遺伝子を組み換え、人間にアレルギー反応を起し難くした猫』が開発されるそうです。

あらまあ、という印象です。
ついにここまで来たのか遺伝子組み換え。
大豆や野菜だけじゃ物足りないのかい! って思います。
いや、猫アレルギーの人としては、きっと明るいニュースだとは思うんですよ。けれど、遺伝子組み換えで生物(なまもの)に手を出すのは、どうにも
グレムリンやらエイリアンへの第一歩と感じてしまうんですよね。いや気にしすぎだとは分かっているんですが、すぐさまそれを連想してしまう。
……やはり私の思考は偏っているんでしょうか?(多少の自覚はアリ)


ちなみに値段は一匹37万円。
すでに予約受付中とのことです。いまだ開発中だというのに、なかなか山師めいたことをしてくれます。
インターネットで予約可だそうですので、興味がある方は調べてみてください。
買おうとすると手付金の2万7000円を取られるそうですが……

あー、けれど今後こういった流れはどんどん加速するんでしょうねえ。
アメリカの全人口の一割が猫アレルギーらしいですから(おそらく軽度のも含めて)、市場としてはかなりのものがあります。
親の立場としても、『アレルギーの心配いらない猫』っていうのはかなり魅力的でしょうし……
実際、すでに数千件の予約を受け付けてるらしいです、この会社。

もう既に数千万もの金を手にし、実際に成功すれば億単位の金銭が入るという計算に。
そりゃあ、研究開発をする甲斐もあるってもんですね。


――ただ、この会社のやってることで、ひとつばかり気に入らない点があります。
この遺伝子組み換え猫に、あらかじめ避妊・去勢手術を行い
自然繁殖できないようにする予定ってことです。

まあ、鼠算式に『アレルギーの心配しなくて良い猫』が増えたら困るんでしょうけど、それにしたってちょっとばかり小ズルイような、なにかを間違えてるような気がかなりします。




10月28日  記憶のチップ


あー、なんだか『埋め込み形のシリコンチップ』ってのが開発されてるらしいです。
埋め込み先は海馬。

そう、これはつまり『人間の代わり記憶させるチップ』です。
長期記憶を海馬の代わりに憶えておけるってもので、ラットの実験では95%の記憶精度を誇ってるらしいです。
いまのところ、用途としては記憶障害の人に限定されるみたいなんですが――

うーん、正直、ここまできたか、って印象が強いです。
なんかもう開発は時間の問題らしいです。
正直、スゴイ、の一言。


ゴーストの囁きが重要となる日も近いってことなんでしょうか?(謎)


もし、仮にこれが一般にまで浸透したら、エライことになるんでしょうねえ……
現在の勉強、そのほとんどは『知識を脳に詰め込む』という作業がメインなわけですから、それをコンピューターチップで肩代わりということになると、学校・勉強の意義といったものが大きく変換されることになりそうです。
テストなんて、堂々と脳内にカンニングペーパーを持ち込めるのと同じですしね。

ただ逆に、『人生経験もロクに無いのに知識だけはある』という状態になるので、すさまじく頭でっかちとかにもなりそう。いわゆる『がり勉タイプ』が子ども全員に蔓延するのは、ちょっとぞっとしません。

それと、貧富の差を勉強・努力によって縮められていたのに、『どれだけ高性能の脳内チップを入れられるか』ということだけで『人間としての性能』が決定されるなど、色々な問題が起こりそうですな。



『人間は、記憶によってのみ人間となりえる。たとえその記憶が幻想と同じであるとしても』



こんな悲しい台詞が、現実になろうとする日が近いってことなんですかねえ……




10月27日  ふぐの日


ふぐ、食いました。
セットになってる安いやつ。
たしか1000円〜2000円程度でしたっけ。

うん、味については言いません。

これがふぐの味だなんて信じません。

信じるのは、ふぐのヒレを焼いて『ヒレ酒』にした、この酒の味だけです……



10月22日 代替現実


あなたはあるゲームに参加している。
大規模な、ネットを通して行われるゲームだ。

インターネットでは、2552年の地球に住む6人の人間が、来るべき大戦争に備えて様々な準備をしている様子がラジオドラマとして流される。

過去にいるあなたは彼らを助けるため、あらかじめ規定された時間、『現実に設置されている公衆電話が鳴る』ので、その受話器を取らなければいけない。
そこで、ある質問が出される。その質問に正しく答えることで、インターネット上で配信されるラジオドラマを更に30秒だけ聞くことができる……

ってなインターネットゲームがアメリカにあるらしいです。

インタラクティブってやつを更に一歩踏み込んだもの、って感じでしょうか。

これで面白いのは、『アメリカの大統領選挙のTV』、そこで実際に映し出されてる『主催者側が用意した看板』がヒントになっていたり、より効率的に公衆電話を取るためにプレイヤー同士での連携が発生したり、受話器を取った先に、たまに本当に電話の先に『ホンモノのラジオドラマの声優』がいて、その会話がそのままドラマに使われたりと、『ゲームで現実を巻き込ませている』点なのでしょう。

エヴァで言えば、公衆電話を取ることで、『そこでキャラクターと本当に会話ができ』、しかもそれが『そのままの形で放映されてしまう』ってな感覚でしょうか?
しかも、そこでの会話が未来の方向を、話の筋を変えてしまうかもしれない――

うーん、ちょっと面白そうです。




ただ、三ヶ月の長期にわたるこのゲーム。
あまりに面白すぎるため、現実の生活が危うくなる危険性もあるとのこと。
ここいら辺は、やはりネットゲームと変わらないみたいです。





10月21日  ハサミ男


あー、今回は
殊能 将之さんの書いた『ハサミ男』なんですが……


……これ、
映画化されるそうですね。

そんなことまるで知らんかったですし、10月24日に六本木
だけで上映されるみたいなんですが、
まあ、とりあえず一言だけ言わせてください、



正気か?



読んだ人間なら分かることでしょうが、いくつか『映像化が絶対に不可能』なことがあります。
トリック根幹に触れる部分ですでに映像不可能です。
『アレ』を抜かしてしまえば、ハサミ男の魅力はどう足掻いても半減でしょう。

ああ、良く考えてみれば、『アレ』無しとだと後半の流れがほどんど変わってくるんじゃないですか!?
ラストの色々なことが、ドミノ倒しで不可能になりますよ。
逆転劇もなく、普通にサスペンスだけをするハサミ男なんてハサミ男じゃないです!(断言)

うーん、半分くらい別物になりそうな予感が、この時点でしてますね……
ただでさえ一人称を多様し、内面の動きを重視した本なので映像化なんて難しそうなのに。

原作は好きなので、とてつもなく不安です。
数々の『映像化されてボロボロになった原作モノ』が脳裏をよぎります。
ビデオ等で出れば、きっと見てしまうことでしょうし……


あ、でも主演してる人は結構、豪華なのかも。
単館上映としては破格でしょう。


安永知夏――――麻生 久美子(大河ドラマ、新撰組に出てる)
犯罪心理分析官――阿部 寛
?――
豊川悦司


最後の豊川悦司さん、十中八九、
例の医師でしょう。

この部分だけ、けっこう期待してしまうかもしれません。



10月21日 面白いflash


ヤバイっ、面白い!
えーと、
G−STYLEさんのflash集、かなり面白いです。
なにやら賞を取ったり本になって出版されるようなので、知ってる人も多いかもしれません。

私は最近まで知りませんでした。
不覚。

いや、ですが、久々に頭を空っぽにして楽しむことができました。
基本的に『クスっ』と笑ってしまうようなものが多いんですが、どうにも見だすと止められないものを秘めてます。
さながらポテチのように次から次へと見たくなる中毒性。
更に後半になるにしたがって、どんどん面白さが増加してくるからたまらない。
止め時を掴むことができません。

多分、flashの技術そのものは高度ではないんでしょうが、なんだか見ていて暖かい気持ちになれるんです。
いや、シモネタ(正確にはゲロやらウンチやらでのどたばた)が多いんですが、やるのは三歳なので『仕方ないのう』とか思えます。

登場人物は『おとうちゃん』と『おかあちゃん(自称・20歳)』と『三歳』(途中から『0歳』も参加)、だけです。
『頭の中だけで創作したもの』でなく、『自分の家族の面白いできごとをflashにした』ってスタンスなので、話が良い意味でも悪い意味でも
リアルです。

『三歳』のトボケタ味わいも、『おとうちゃん』の切れ味鋭いツッコミも、おそらく家族内最強権力者と思われる『おかあちゃん』も、みなデフォルメされきった絵にも関わらず、恐ろしいほどの個性を発揮します。
まあ、実際のできごとを映像にしてるから、というのもあるんでしょうけど、それにしたって
上手すぎです。

ごく普通の家族の、ごく普通の出来事を描いた――
――とかflash内で言ってたりするんですが
こんな面白い家族がそうそうあってたまるか! とnonokosuは思います。
『実は普通と思っているのは自分たちだけ』という可能性がかなり高いかと。
少なくとも、一般家庭のお父さんは『
アドリブ三歳+1』みたいなことは絶対にしないと思いますよ、ホント。


――ちなみに、おすすめは欲望家族シリーズ(ここだけ抜き出すと嫌なタイトルに見えますな)の『授乳0歳』。
ちょっと爆笑しました。

色んな意味で灰汁の強い作品ですが、見終わった後に『ああ、家族っていいものなのかも』とか思えました(道徳的な意味ではなく皮膚感覚的なものとして)。

お勧めです。



10月17日  くるぐる使い


誰でも『他人の隠してる、キタナイ部分を見てみたい』という欲望、あると思います。
ストーカーはもとより覗きなどの行為も、そうした『他人の素顔、本当の顔を見たい』って衝動が発端となっているんじゃないかと思います。


今回、紹介する本、くるぐる使いは、そうした『人間のキタナイ部分』を前面に出した小説だと思います。
むろん、ただキタナイだけではなく、困ったことにどこかそれが魅力的で共感でき、惹きつけられてしまいます。

『ぐちゃぐちゃとしていて、キラキラ輝いてる』、あとがき部分で書かれていたと思いますが、まさに、そんな印象の小説です。
人間のどうしようもない狂気をこれでもかと引き出し、描ききっています。

ノリとしては、昭和のB級マンガに近いものがあるのかもしれません。
あの重くべっとりとして救いがなく、それでいてついつい引き込まれてしまう『暗さ』。

その洗練した形がこの小説なんじゃないのかなあ、と思いました。


えー、あと一番驚くのが、これをミュージシャンでタレントで、顔にヘンなメイクをしてて最近はさっぱり見かけなくなった
大槻ケンヂ氏が書いてるってことでしょう。

ファンとまでは言わないものの、そこそこ好きなタレントさんだったので思わず手に取ったのがキッカケだったりするんですが、いや、数ページ読んだだけで『これはタレントが書いた本なんだ』という事実は吹き飛びましたね。

全てを読み終わって本を閉じ、ようやく「ああ、これってオーケンが書いた本なんだ」と、どこか深く『納得』してる自分もいたりして、うーん、マルチに才能がある人なんだなあ、と感嘆しました。


内容に少し触れると、納められている短編のほとんどに『狂ってる人間』が登場します。
しかも、大体が一人称。
恐ろしいことになってます。
最初に『狂った人間が何を考えているのか』を見せられ、その後に、ぽんっと『そうなった原因』または『その結末』を見せつけられるので、本気で凄まじい読後感です。
「小説って、ここまでできるんだ」と素直に驚いたのを憶えています。


もの狂うほどに高じさせた、『魅力ある狂人』、それを読みたいのであれば、是非おすすめします。






――――あー、ただし、十中八九、ほとんどの人が
タイトル絵で引いてしまう、とは思うんですけどね。
ライトノベルを平気で買える人間が、レジに持って行くのを普通に躊躇しましたから……




10月16日 嘘発見人間


普通、『相手が嘘をついているかどうか』っていうのは、まあ、五分五分ていどのものらしいです。

たしかに『落ち着きが無く、手をにぎったり開いたりを繰り返し、冷や汗を浮かべてる』人であっても、それが嘘をついてるからそうなってるのか、それとも単にトイレに行きたいだけなのかなんて、普通は分からないもんです。

ところが、1000人に1人の割合で9割の確率で
相手の嘘を見破れるって人間が、どうもいるらしいです。

アメリカで1万3000人を対象に行った実験だそうですが、このデータを信じると13/130000の割合で超能力じみた嘘発見人間がいるということになります。

うーん、すごい。

相手が嘘をついているかどうか、この場合は『初対面であっても』分かるってことなんでしょう。
オレオレ詐欺なんか一発で見破れますな。
こんな人とポーカーとか麻雀は絶対にしたくないです。
あ、もしかしてプロのギャンブラーの中に、そういった特殊な人もいるんでしょうか? さながら某麻雀マンガの『兎』のように相手の表情から危険を察知して絶対に直撃をくらわない、とか?

おお……なかなか夢広がる話かもしれません。

あと、他に『特定分野だけ』相手の嘘が分かるって場合もあるようです。
これはさながら某名探偵か警察のように『容疑者が嘘をついてるかどうか』はかなり分かるものの、感情的なことになるとまるでさっぱりというパターン。

どういう人がこういった『嘘発見人間』になれるのかといった共通点は、今のところないらしいですが、ひょっとして『特定の人間』と『特定の職業』が組み合わさることで、こういった能力が引き出されてくるのかもしれませんね。

そう、さながら『挙動不審になってる男』と『その恋人』といった組み合わせなんて、あれはホンマに超能力か何かとしか――



10月15日  「る」


あ……アホです、アホすぎます。(注・ほめ言葉です)

なんかこの情熱をもっと別のところに向ければ今頃はなんていう苔むした言葉が自然に口をついて出てしまうほどにアホです。(ほめ言葉です)

こういう『全速力で間違った方向に突っ走る』って考え、かなり好きです。


――――え、えーと皆さん、『シリトリ』したことありますよね? 誰でも日本人なら1回や100回はしたことのある、遥か太古の昔より伝わる『語彙力診断ゲーム』のことです。

そこでの戦法としての常套手段、特定語尾戦術――どの言葉でも『り』とか『る』を語尾につけて相手に返すこと――ってのがあります。

そう、あの卑怯なハメ技のことです。
大抵はこれでもって敗北したんだというパターンが多いことでしょう。
ああ、俺にもっとボキャブラリーがあればと涙を呑んだ日々。


この
『る』の圧倒的な戦術的不利を覆すべくつくられたサイト

それこそが今回、紹介する
『る』の世界です!!


『る』から始まる言葉、
その数600語以上!!
最後に『ん』で終わってしまうデスワードも含めれば余裕で700語を越えます。
仮に、これを全て暗記していれば、相手がどれだけ語尾に『る』をつけてきても数時間はもたせることが可能になることでしょう。
そう、
もはやシリトリなんて怖くないのです!








――――えーとでも全て暗記といっても、相手が『ルーマ式ドリル』とか『ルパってる』(もみ上げの長い人間のこと)とか
『ルンルンルン〔夢見る17歳〕』(山田邦子の歌)とかを認めてくれればの話ですけどね……



10月14日  人間=超有機体?


うーん、悲しんでいいんだか喜んでいいんだか気持ち悪がればいいんだか、なんとも判別のつかない情報をひとつ、お伝えします。

ロンドン大学の科学者が、10月号のネイチャー・バイオテクノロジーにて『人間は超有機体である』との説を発表しました。

この超有機体って言葉自体、日本では使われていないみたいなんですが(ぐぐるさんであまりHITせず)、通常は蜂やら蟻の『社会性を持つ動物の集合体』を指す言葉、らしいです。
蜂であれば、その一匹一匹の個体ではなく『巣を含めた全体』のことですな。


人間の体には、無数の、それこそ膨大な量の細菌やらウイルスやらがいます。
純粋に数を数えると100兆以上、500種類もの『人間のではない』細菌がいます。この数は人間自身の持つ細胞数、数十兆よりもはるかに多い数ってなことです。

つまり、人間の体内にいる別の細胞数>人間自身の細胞数。
我々の身体は、恐ろしいことに半分以上が『人間以外の細胞』で成り立っているって計算です。


先ほどの超有機体の説明も、つまり、人間は『人間細胞が凝り固まった存在』なのではなく、人の細胞と他の細菌、菌類、ウィルスとが密接に絡み合う、『その全てをひっくるめた全体』が『人間』なのだ、ってことです。



――まあ、他の細胞の方が多いんだから、そんな考えになってもおかしくないのかな、とは思いますが、ちょっと納得の行かない部分もあります。
『人間は人間なんだい』というぬぐい難い思い込みは、なかなか払拭することはできません。
この考えで行くと、水虫もビフィズス菌も手の汚れも風邪のウィルスも、全部が人間の一部であり得るということになります。
西洋医学にあるまじき思考。
どちらかと言えば東洋医学に近いですな。



10月13日  ひぐらしのく頃に・推論(当然のようにネタバレあり)


うーん、『きっとnonokosuでは正解にはたどり着けない』と分かってはいるものの、どうしても気づくと考えてしまう。
そら恐ろしいゲームですね、これは。

ともかく、ちょっとばかり、また戯言めいた考察をしてみたいと思います。


・まずは昭和58年。

この年代設定、土地バブルとの関連で『国の強引なダム推進』も理由にあるんだろうけれども、この年に幾つかの『大災害』もまた起こってるんですな。
ひとつは東北地方に大打撃を与えた『マグニチュード7.7』の大地震。
そして、もうひとつは伊豆諸島、三宅島の大噴火。

祟殺し編までやった人なら分かることでしょうが、この年代設定、当然、このことを基に考えられていることは間違いありません。
つまりは『日本列島に大規模な自然災害が起こった』年なんです。
『アレ』が起こっても不思議ではないという条件を持つ年、でもあります。

他にも大韓航空の一般旅客機がソ連によって撃墜されたり、スペインで飛行機事故が起こったり、スパルタ教育によって死傷者を出した戸田ヨットスクールの校長が逮捕されたり、「おしん」がブームだったり(?)とかなりホットな年代だったみたいです。



・暇つぶし編の考察。

あそこで古手梨花は何故『事前に全てを知っていたのか』を考えてみたい思います。
梨花から見た『ひぐらし』ですね。

まず、最初に、これはどう考えても不合理なことです。
彼女が超能力やそれに類するもので知る、または村人の計画を『オヤシロサマの化身』という立場から得ることができたにしても、浮かび上がる疑問があるんです。
すなわち、『なぜ、彼女はその計画/未来を変えようとしなかったのか』。

仮に梨花が超能力者の類だったとします、その場合、未来を変えるための何らかのアクションを起さなかったことは非常に不自然です。彼女自身、空の天気を見続け「予報が外れること」を楽しんでいました。
梨花は未来を変えたがっている、にも関わらず、それを自ら行動することが無い。
――何故に? と普通に思います。

次に彼女が何らかの形で情報を得ていただけだとしたら。
この場合は少し事情が異なります。
超常的な力を持っていないのならば、周囲の人間が梨花は特別な人間だと思い込ませた可能性が高いです。
少なくとも暇つぶし編までは、彼女は自分を『特別な人間なのだ』と理解しているように見えますし、未来は大筋では決定してるのだと、そう考えているようにも見えます。(TIPSから)
超能力者でないとするならば、これはチトおかしいです。
必然的に『そう信じ込ませて人物』がいるってことになります。

また、このケースで天気を事前に予測できたのは、長年の経験から明日の天気を読むことができる人から教えてもらったからであり、夕食が何かを知っていたのは園崎家を通じて情報を推測できるからでしょう。
そして、それらを『未来は決定しているのだ』という暗示を込めて古手梨花に教え続けた……
言ってみれば非常に悪質なマインドコントロールが、このケースの場合は行われたのではないかな、と。


――――まあ、両者、どちらのケースであったとしても『古手梨花が助けを求めさせない』やり方が、実は存在します。
それは『古手梨花が助けを求める/雛見沢を出る』ことが『毒ガスが流出のスイッチになる』とすればいいんです。

前者の場合、超能力者的なものの場合は、その原因はカオス理論によるものだと考えられます。
全く関係のないように見える要素が多大な影響を与えるという考え。よく言う『北京で蝶々が羽ばたくと来月にはニューヨークで嵐が起こる』ってアレです。
超能力的な力を持つ彼女には『古手梨花がそういった行動をすると毒ガスが流出してしまう』という『未来』が見えていたのかもしれません。

後者の場合――何らかの形でマインドコントロールされていた場合はもっと簡単です。
『未来は決定してる』と信じ込ませた上で、『禁止事項に触れると毒ガス流出してしまう』と思いこませればOKです。

この場合、信じ込ませようとした人間は間違いなく村長、御三家のひとつであり『形だけと思われていた権力者』がそうなんじゃないかな、と思います。
『老人がヘンなことを教えてる』と梨花の母親は嘆いていますが、それを防ごう、注意しようという行動には出てませんし。



うーん、強引だけれども、この村長さんを『犯人』ということにすると、ある程度はすべての説明がつく、ような気もしてきました。
あの園崎家の会議、あれも裏を返せば『園崎家当主を操れれば雛見沢も掌握できる』ってことだし、実質的にはあの村長さんが村を支配してたって考えられます。やらせたいことかはお手伝いさんを通して情報伝達すればいいんだし。意外と、本当の権力者をカモフラージュするのに、あの会議は良いやり方な気が。
――いや、まあ、『どういった方法で園崎当主を操れたのか』ってのはまるで分からないんですけどね。

仮に村長が『犯人』だとすると。

鬼隠し編――祭具殿に入り込んだ鷹野二三とカメラマンと接触し、その後、警察とも接触してしまった主人公→警告&主人公も祭具殿に入り込んだかを調べるために、レナと魅音を使った?
綿流し編――純粋な『園崎家の反乱』。正確には園崎魅音の反乱。
祟殺し編――計画通りの『オヤシロさまの祟り』。第八代様をいけにえに捧げることが当初予定の『五年目の祟り』だった?


――うーん、いろいろと隙がありすぎる気がしてきました。

きっと間違ってます。(自信あり)




10月12日  pya!


うーん、何故か唐突に忍者システム殿がメンテ宣言。
いきなり入れなくなってので、かなり焦りました。
「な、なにかワテ、悪いことしたんか!?? お米の国のこと書くんはやっぱりマズかったんか!?」と純朴な太古の農民のように右往左往しましたよ。
どうも定期メンテとかでは無く、純粋なトラブルだったみたいです。
ほっと一安心――――していいのか?


まあ、ともかく、さいきんのハマリものについて書きましょう。
pya!。一言で言えば『投稿型の面白い映像集』ってとこでしょうか。
映像にはビデオも写真もFLASHも含んでいます。

2CH要素が結構入っているみたいですが、基本的にはやはり『面白い映像』がメインみたいです。

というか、これ等全てが投稿だけで成り立っているっていうのがスゴイですな。

例としてはこんな
『ケッ!』って感じの動物写真から、「うまそうだな〜」って光景のもの、「こんな場所一度は行ってみたい!」ってもの、中には『ちょっとホロリとくるCMっぽいの』なんてのまであり、実に多種多様です。

動物写真とかも多いので、
そういうのが大好きなnonokosuにはタマランものがありますね。
『こんなの』とか『こんなの』とか『こんなの』とか! ちょっと壁紙にしちゃいたい誘惑がかなりありますとも!!

あー、もう、なんて言ったらいいんでしょうか!?
少しばかり錯乱してますが、久々に個人的に『当たり』のサイトを発見した気分です。

ああ
『こんなの』もあったし!

風景写真などもかなりセンスが良いのが多いですし、『良い/悪い』を投票できるシステムのようなので、初心者でも迷わずにそこそこいい写真をゲットできるのもナイスです。


――やっぱ、人間の想像力って、どこか限界があるんじゃないかなあって、これらを見てると思いますね〜。
どんだけ脳みそを振り絞っても、『その場に行って、その光景を見る』ことには敵わないなあ、と。


ともかく、面白い映像に興味のある人は、是非、一度行くことをお勧めします。



――あ、あと、なんだか今回はリンク張りすぎですね。反省。




10月11日  インターネットの高齢化


アメリカでは最近、高齢者を対象とした
出会い系サイトが急増しているそうです。

離婚等によって一人身となってしまった老人が出会いを求めてインターネットにアクセス、意気投合してそのままゴールインといった現象が増えつつあるとのこと。

サイト運営者も
高齢者へのPRを真剣に考えはじめてる、らしいです。

――高齢化が叫ばれている日本、これは決して他人事ではないことでしょう。
一人身になった身内がいつの間にか
出会い系で出会った人と結婚してるって事態も、そのうち日本で多発するかもしれません。


……あー、でも、確かに言われてみれば外で探すよりも、インターネットを通して再婚相手を探すほうが効率的ではあります。身体に無理が利かなくなっているのであれば特に。
詐欺とかそこら辺のことを考えなければ、非常にほのぼのとした『インターネットの良い利用法』なんでしょう。
『座っているだけで世界中の情報が手に入る』という利点も、どちらかと言えば若年層よりも老人層向けかなのかもしれません。

――――ただ、一つ問題としてのしかかってくるのが、『財産分与』の問題です。
以前、何かのテレビで見ましたが、『高齢者の再婚』に一番反対するのは実は身内です。
まあ、ちょいと考えれば当然、生臭い話ではありますが
遺産が減ってしまうんです。

現行法ではまず配偶者が遺産のうち取り分の半分を受け持ちます、その後、子どもたちに分配されるわけなので、結婚なんてされると
遺産が圧倒的に減ります

結婚という愛し合う個人同士の、祝福すべき出来事ではあるんですが、事ここに『金』という要素が絡むと人間は分からなくなります。孫、または子どもたちからすれば『見も知らない男/女になんで金を渡さなアカンのじゃ!』ということになり結婚に対しては「絶対反対だ!」というケースが結構あるとのこと。


これを回避するために事前に資産を分配したり、法律的な手続きを行ったりと様々なハードルをクリアーし、ようやく結婚にこぎつけるという『結婚までの苦難の道のり』が高齢者再婚の場合は用意されているようです。


――若い年代の時は「お父さん! 娘さんを僕にください!」と土下座し、年を経てからは「息子よ! この人と結婚させろ!」と頼み込む。
いつの時代もどの年代も『最後の関門は身内』ということなんでしょうか……。




10月10日  なんとなく、思うこと


いわゆる、現代芸術、ってものがあります。
ピカソを筆頭にして『いままでの既成概念をとっぱらった』美術のことです。


――私は、正直、これらのものを見ても「なんじゃそりゃ?」としか思えないです。
何回か見に行ったことだけはあるものの、圧縮したトン単位の空き缶とか、トイレの便器に名前を書いただけとか、同じような缶を並べてるだけとかを見て、しかも、それが信じられない値段で取引されてるのを見ても「おいおい、正気か、君ら」としか突っ込めません。

酷いのになると『壁に釘を打ち付けただけ』のものが『作品』として認められ、数千万円とかの値がついてしまう。
うーん、なんかおかしいんじゃないか、と思うのが一般的な感覚だと思うのですが……。

百万歩くらい譲っても、評価できるのは『本当の意味で一番最初にした人間』だけであり、後に追随してる人たちはあまり評価できないのではないか、とかも思います。

ピカソとか見てもやっぱり『ワケが分からん』のですが、分からないなりに印象に残っているらしく、アヴィニオンの娘たちとかゲルニカなんかは何となく思い出すことができます。
――他の現代美術の人たちのは、正直、あまり思い出せません。


――――なんて言うんですかね、これは私の偏見かもしれませんが、『既成概念をとっぱらった現代美術』は、その代償に『芸術家』『その関係者』『資産家』という三つの要素だけで固まり、一般人の入り込む余地がなくなってきている気がします。
大衆、一般人が気軽に参加するにはあまりに敷居が高い、もしくは素直に楽しめない。
ぶっちゃげた話、私は普通の現代美術よりも、とてつもなく良く出来たCGの方が感動してしまうんですけどね。小難しいことを考えるよりも、素直に「おお! すごい!」と関心したいもんです、普通は。

ちょっと、なんかヘンだなあ〜、という少し冷めた目が、私が現代美術に注ぐ正直なまなざしです。


……えー、と、まあ、長々と書いたんですが、これからが本題。


えー、
こちらを見てみてください。

ホンモノの人骨です。

ネタ元は
海外・ボツニュースさん、チベット密教のオブジェだそうで、オークションにかけられていました。
最低落札価格95万円。
落札されたかどうかは不明。

『何かを考えさせる』という側面を持つ現代美術が、この骸骨に勝てることってあるでしょうか?
芸術的な価値とかは知りませんが、私は人間がどれだけ頑張っても、この物言わぬ人骨を圧倒する日は来ないんじゃないかな、と思います。

小難しい美術を見て考えることよりも、この骸骨を見て思うことの方が、希少で大切な事である気がしてなりません。

『人間、一皮剥けば、結局はガイコツなんだなあ』とかも思いましたし、『この骸骨がオークションで出品されてること』も含めて、色々と考えてしまいました。



10月8日 マーフィーの法則が証明!?


かなり昔なつかしい法則、マーフィーの法則。
普段であれば笑って見過ごせるものの、本気で落ち込んでいる時に見たりするとかなり凹む悪書(個人的に)。
またヘンに説得力があるので困ります。

基本原則、『失敗する可能性のあるものは、失敗する』とかいう言葉は、平素なら「ふ〜ん、そうかもね」と言って無視できますが、失敗した直後だと「そんなことは分かってるんだ!」と高確率で逆切れできます。

『ものが壊れる確立は、その値段と比例する』とか『重要書類は、あなたの見つけられない場所に移動することによって、その重要性を証明する』とか言われても、なんの慰めにもならないわけで――

ユーモアと皮肉って紙一重だ、などと思ったものでした。


そして、このマーフィーの法則。
今回、イギリスで証明されました。

ホンマかいな、というのが第一印象で、よく読んでみてもやっぱ胡散臭いというのが私の印象なのですが、一応、紹介します。

イギリスの心理学やら経済学者が寄ってたかって1000人を対象にアンケートを行い、その後、それを『五つの要因に分け』(緊急性とか重要性とか)、その値を『方程式にぶちこんで』検証したそうです。

証明、というよりは、『どの出来事が一番、マーフィーの法則の中で起きやすいか』を確かめるためのアンケートのようです。


結果、『デートの前に服に何かをこぼしてしまう事』がもっとも起こりえる法則、らしいですよ?



――まあ、ツッコミどころは山のようにあるんですが、要は『やっぱり悪いことの方が人間は記憶しやすい』ってことみたいです。




10月6日  アメリカ大統領選



どうやら大統領・副大統領のTV討論を終えて、ようやくケリー陣営が支持率を回復したようです。
とりあえず一安心。

少しばかり調べてみると、どうやらもともと『ずっとケリー候補圧倒的に有利』だったわけではなく、かなり前から接戦ではあったみたいですね。少し前はブッシュがリードしていましたが、それだって『圧倒的大差』とは言えませんでした。
接戦に次ぐ接戦、TV討論で盛り返したとはいえ、いまだ油断のならない情勢。
うーん、なかなかにスリリングな話です。


――ところで、日本人、いやアメリカ以外の国から見て不思議なのが、『なんでブッシュを支持するん?』ということです。
実際、私はかなり疑問です。
あそこまで大規模な『誰がどうみても大失態』をイラクでやらかし、世界中に向けて恥をさらした諸原因の人を何故に支持できるんだろう? とかなり疑問でした。

いち日本人の目から見て言わせてもらうと、
大量虐殺者を普通に支持してる国みたいでかなり怖いです。

連日のようにイラク民間人に被害が『数十人単位で』および、月ごとに段々とアメリカ兵の犠牲者数も増えてます。
泥沼という表現を越え、もはや完全に内乱状態。
手の尽くしようがありません。

そして、恐ろしいことにこれは、『たぶん防げたこと』なんです。イラク戦争以後、被害にあった人は、言っちゃ悪いですが『ブッシュの認識不足・政策ミスのせいで』死亡した人がほとんどです。
イラク国内に味方を作らず、有力者の引き入れも中途半端、派兵した兵士の交代も碌にせず、問題が悪化しても主導権を渡さない――――
シロウトでも、利権にしがみついてるから大量殺戮に繋がってる、ってのが理解できます。
そんなに欲しいか石油。



なので、まあ、まるで理解できなかったんで、『ブッシュ支持の理由』を多少調べてみました。
いまのままだと到底理解不能な状態のまま、大統領選挙を見続けることになってしまいますし、それはちょっと取り残されたようで悲しい。

えー、その結果。心底納得は出来なかったんですが、いくつかのポイントは分かりました。

一つは、この大統領選が『ブッシュ対ケリー氏』というだけでなく、『共和党VS民主党』という側面があることです。
つまり、ブッシュ支持ではなく『共和党支持』もしくは『民主党が嫌い』だから投票する、ということ。

これには前大統領のクリントン氏が民主党だったという点もあるようです、あの人が『女性問題のスキャンダルで失脚』ということをやらかしたお陰で『民主党はだらしない』というイメージが強まり、その嫌悪感をまだ引きずっているパターン。


二つ、景気がそこそこ良いこと。
そんなに絶好調というわけでもないけど悪くも無い。
どの大統領も景気対策で苦しんでるので、『大統領変えるとまた景気が悪くなるんじゃねえか』という意識が働き、現状維持でブッシュへ投票、というパターン。
実際、景気が良いと大統領の交代は難しいみたいです。


三つ、なんだかんだと言って『自国を守ってくれている』。
えーと、海外から見ると「ブッシュって最低最悪だ」としか思えないんですが、ことアメリカ国民の目から見ると、特に自分の可愛さ天上天下唯我独尊な人から見ると、

9・11みたいなのはゴメンだ!→何があってもテロは起きてくれるな!→ブッシュは頑張ってるし、そういえばあれ以来、アメリカ国内でテロは起こってないなあ。→(自分が安全なら知らない国が阿鼻叫喚でも全然OK!)

ということらしい、です。

アメリカ国民の立場からすると、とにかくテロの標的にはされたくない。ケリー氏はブッシュに比べればテロに弱腰なので、ここで政策転換をするとまた標的になる!? といった『9・11アレルギー反応』が起き、現状維持へ一票。
『問題のある大統領だけど、俺とその家族が死ぬよりはマシ』という意識が強烈に働くみたいです。
とほほ、な展開です。


――いや、でも、よく考えてみれば、やり方こそ膨大な問題をはらんでいるものの『アメリカ国内にテロを起さない』という一点では、ブッシュのやり方は効果的なのかなあ、とかちょっと考えてしまいました。
仮に、私がアメリカを攻撃するテロリストだとします、もしそうであるならば『いまのアメリカ』を攻撃したいとは微塵も思えないんですよ。なぜなら、その結果によっては日本国内に甚大な被害が及ぶからです。
自分、もしくは仲間が標的にされて死んでしまうのは、まあ仕方がない。けれど、まるで関係ない大量の人間に被害が出るとなれば躊躇せざるをえません。
何にでも噛み付く狂犬みたいな国を相手に、喧嘩を吹っかけたいとは、確かに思えないです。
その一点だけでは、ブッシュは成功してるのかなあ、とか考えさせられました。

――この状況製作のためには、すさまじい人命の投資が必要みたいですけどね?



――まあ、つまりは、結局。上記三つポイントを真綿に包みつつ別の表現で言い換え、『
強いアメリカ、国内に優しい』ってイメージで売り込み、9・11以降の再評価+景気もいいぞ、ってので優勢だったらしいですね。


うーん、あのテロから、彼の国は一向に立ち直っていなかったってことなんでしょう。
打たれ弱さNO1です。



――『世界の警察』とやらは、『世界の迷惑な赤ん坊』と化しつつありますな……




10月5日  ロケット


米国で、ついに民間での打ち上げに成功。
有人飛行コンテストの賞金、11億円を掻っ攫った、というニュースを見ました。
固体燃料と液体燃料を組み合わせ、その上でシンプルにした『ハイブリッド・モーター』や、『飛行機からの打ち上げ』等、効率性を重視したコンセプトは見事の一言でしょう。
賞金1000万ドルなのに、2500万ドルも建造にかかってますが……(笑)
まあ、スゴイことはスゴイです。

しかし、同じ日に米国初の宇宙飛行士、ルロイ・ゴートン・クーパー氏も亡くなったというのは、ちょっと意味深な気がしました。

世代交代、というだけではなく、別の意味でも。

このロケットコンテスト自体も、かなり前から知ってはいるものの、何かが引っかかり素直に喜べなかったんですよね。
なので日記にも書いてなかったんですが、今日、ようやっと気づきました。


ロケット製造技術っていうのは、基本的に戦争、または兵器開発と抱き合わせな部分があります。
現在、打ち上げられている円柱型のロケットは、ほとんどそのままミサイルとして転用が可能です。人が乗り込む部分を爆薬やら核兵器に変えればいいだけの話なんですから、かなり簡単に変えられます。
宇宙開発は、そのまま兵器開発にも繋がってしまい、優秀なロケットを作れるってことは、優秀なミサイルを作れるのとほぼイコールであるわけです。

つまりロケット≒ミサイル。

これを逆利用して第二次世界大戦時、フォン・ブラウンなんかは、ナチスドイツを騙して『ロケットの開発』をしてたわけなんですが……
ちなみに、このフォンブラウン。コストも安くて比較的安定して作れる固体ロケット(まあ、ロケット花火のでっかいのに近いかと)ではなく、液体ロケットという構造も複雑で『発射命令があってから実際に打ち上げるまで凄まじい時間が掛かるミサイル』を製作していたことからも、確信犯的に『ナチスを利用してロケット開発をしていた』オッサンです。

実際、とんでもない。
世界大戦後は資料を持ってまんまとアメリカに渡り、無事にアポロ計画等のロケット開発に成功したんですから。

――この辺のことは『夏のロケット』という小説に詳しく書いてあります。
大体は『大人の青春小説!』といったノリが続くのですが、裏にあるロケットとミサイルの分かち難い関係について詳細に記してあります。
おすすめの小説です。
ちなみに『ロケットの夏』ではありません。(笑
多分、あのゲームはこのコンテストからアイディアを取ったんじゃなかろうかって気はしてますけど、ちょうど時期もピッタリだし。
いや、名作なんですけどね。特にラストシーンなんか涙なしには――

閑話休題。
アメリカとソ連のロケット開発も、こういった軍事的な面がありました。ソ連が開発をリードしていた時、ホワイトハウスでは「宇宙から核爆弾を落とされたらどうするんだ!」といった会話がなされていた、って話もありますし。更に後年のスターウォーズ計画とかを見ても、宇宙開発というのが、かなり軍事的な色合いを持ってることが分かります。
衛星写真なんかの技術発達も、『宇宙から見てどこに戦車があるのか把握するため』に開発された部分が大きかったみたいですしね。


このロケットコンテストで打ち出されたものも、とりあえずのところは観光のために使われるみたいですし、実際、それ以外に使用方法はないのでしょうが……

もし、これから『もっと簡単に』『もっと安価に』『誰にでも』宇宙へ行けるようになったら……

うーん、あまり喜んでばかりもいられないんじゃなかろうか、って気がするんですよねえ。
『高さ』っていうのは、やはり『力』なんです。
『飛行機でカミカゼ』どころではない被害が起きてしまうかもしれませんし、それを防ぐのも難しいわけです……





10月4日  ひぐらしのく頃に・推論(ネタバレ全開・未プレイの方は見ないでください)





祟り殺し編まで終わり、これで『問題編』が終了したということで、一応、謎は出尽くした、と考えていいんでしょう。
はてさて謎は混迷を深めるばかり、なにがなんだか分からないというのは正直なところなんですが、それでも推理した事項を並べてみたいと思います。

あ、ちなみに、以下の文章は全てnonokosuが独自に考えたものです、参考に見たサイトは一つありましたが、重なるところは無いと思います。
まあ、つまり、間違ってる可能性の方が高いよ、ってことです。

先ずは編ごとに区切って『疑問点』を並べてみたいと思います。
仮にも答えを出してる部分には『→マーク』がついてます。仮説と事実がごっちゃになってますが、まあ分かるかと――


鬼隠し編

・まず大本の疑問、なぜに昭和58年? この年代にする必然性はあるのだろうか? 『その後の科学技術の発展で、現在では不可能となっていること』があるのか? →ダム建設に関連したことという予測もできる。いまの状況で国側の非人道的な行動は説得力を持たない。また、陰惨な事件が起こるリアリティ、特に村ぐるみの場合、やはり少しでも昔の方が説得力を持つ。『現代と昔との均衡点』、それが昭和58年だった可能性は高し。

・主人公である圭一が被害にあった原因とは? 本当に大石警部との接触だけが原因か? →これはそれよりも『レナに対して嘘をついた』ことが原因と思われる。「悪いことをするよりも、それを隠す方がもっと悪い」、劇中でそんな意の言葉をレナも語っていた。

・そして、この鬼隠し編で得をしたのはいったい誰? 綿流し編、祟り殺し編に比べてあまりにも『得をする人物』がいない。→そもそも、圭一を殺そうとは、この鬼隠し編では企んでいないのかもしれない。レナも魅音も『警告』はすれど直接的に殺傷しようとはしてない。せいぜい最後の注射程度、これも後のことと併せて考えると本当に毒であったのかは疑わしい。また、ここで言っていた監督とは、あの入江監督である可能性が高い。明らかにヤバそうな主人公を心配して入院させようとした行為を、精神的にちょっと外れてる人間から見たらああなった?

――実を言うと、nonokosuの、この時点での『犯人』の最右翼は大石警部だったりした。
なぜなら、彼との『車という密室での会話』が全ての始まりだったからだ。煙草らしきものは実は大麻かなにかで、その後の主人公の行動はすべて『酩酊状態での行動』であり、夢と現実の境が分からなくなっていたのではないか、とか予想してた。今考えると大ハズレもいいところ。
最後の電話も「ノドを掻きむしっているんじゃないでしょうね」と『大石警部が言った時点ではじめて』、そういった行動に出たのではないか――つまり、主人公に麻薬を付与した状態でインパクトのある話を印象付け、その後の電話でも良いように操り、最後の最後で後催眠スイッチを押したんじゃないか、とか考えてたんですな。はっはっは。


綿流し編

・そもそも『綿流し』の意味をnonokosuは勘違いしておりました。雛見沢は麻薬の一大密栽培地で、綿とは大麻の綿を意味し、あの儀式は昔の『証拠隠滅の儀式』とか思ってましたね。ハラワタだなんて通常の思考経路じゃたどり着かないって。

・大石刑事の言動。雛見沢の皆にむかって「良いお年を」と言っている。なぜに? 六月だぜ劇中。綿流しを正月として捉えている? でも、『敵側』の人間に対してそこまで考慮するのかなあ。入江監督が言った「大石刑事はオヤシロサマの使い」という噂も気になるところ →実は雛見沢の人間?→だが、魅音と対立していたこと、祟り殺し編で圭一が本能的に感じた不信感の説明が難しい。

・鷹野二三は本当に死んだのか? 歯のカルテしか照合できていないため、非常に疑わしい。ましてや彼女、看護婦なんだし。→発見された死体が死後24時間以上経っているということからもこの説は補強できる。別の編でも実は死んでいないということも充分に考えられる。理由としてはおとり捜査か? ジロウさんを殺し、自分の身代わりを作ることで『オヤシロサマの祟り』を人為的に作りだし、雛見沢の住人、園崎家を観察していたとか?

・カメラマンと静音だけが聞いた『音』、結局、なんだったのだろうか? 『鬼』となる人間の適正テスト?

・魅音が『鬼』となったが、『あの目』をしなかった。鬼隠し編では見せていたのに、なぜ? 園崎の『鬼』と他の皆が『そう言った状態になる』のは違いがあるのだろうか? →魅音の『鬼』は小さいころから押さえつけていたものだ、と説明があった。他とは区別して考えた方がよさそう。

・圭一の、最後に見たあの二つの『不条理な出来事』、あれは一体なんなのだろうか? 最後のは『精神疾患』と切り捨てることができたにしても、その一つ前の『魅音』、あれは一体……? 仮に『双生児の入れ替え』を行ったにしても、微妙に無理がある。(事前にどういう打ち合わせをすれば入れ替えが可能になる? 魅音、詩音共に積極的に主人公を殺す動機が無ければ無理)


祟り殺し編

・前原圭一の偽物・ドッペルゲンガーが祭り会場に現れたこと――@魅音とレナ、そして古手の共謀による隠蔽。クラスの全員で口裏を合わせさせた。→入江監督・沙都子が確認してないことからも補強できる。
A古手神社に伝わる薬による共同幻想。最初に出遇ったのが彼女であることからも、そう推測できる。(現実味は薄いか?)

・主人公が隠した死体が消失したことについて――これは明らかにレナと魅音が掘り返したとしか考えられない。丁度その前にレナと魅音が「宝捜しに行こう」と誘ったわけだし。

・叔父が生きていることについて――恨み帳? にとりついたという表現がある、『酷い事をする人間』が叔父であるとは限らない。また精神的にも不安定な状態である。TIPSの統計でも血縁でない身内の方が家庭内暴力の率は低く提示されていた。(実際には母集団となる数が違いすぎるので鵜呑みにはできないと思うが……)

・ナンバーを確認しようとした直後に大石は死んでいる。いったい誰のナンバーを? 沙都子の叔父の?

・雛見沢村が滅んでしまった原因は? 御八代さまが死んだから? →なんらかの儀式をずっと執り行っていた可能性はある、彼女が死に、その封印が解けた? 
鬼が淵にたまった硫化水素が流出した。恐らく、このことが一連の奇怪な事件の根底を成していると考えられる。ある種の都市伝説の流行った数年後、社会的な混迷に陥るという半ばトンデモじみた説を聞いたことがある。この『無意識下での毒ガスへの不安』が雛見沢の住人を歪めている?

・鷹野が行った殺害方法。あの薬はいったい何処から手に入れたものなのか? 古手神社の祭具殿からか? そこでなんらかの薬を入手、殺害という可能性は高し。→綿流し編で古手が注射器を持っていた説明はつくが、鬼隠し編でレナと魅音が持っていた理由がつかない。→薬と一言でいっても、様々な効能のある薬があるのだろうか?


全体を通しての謎。

・魅音のスイッチは『女の子として扱われないこと』。
レナのスイッチは『前原圭一が理不尽な行動を取った時』、か? レナは『鬼』となる回数が多いが、その対象は主人公である前原圭一にしか向いていないようにも見える。→前の学校で何らかの関係があった? そもそも主人公の転校の理由は何なのだろう?



『全体推論』


・オヤシロサマのタタリとは、『加害者』と『被害者』、そして『鬼隠し』というセットに他ならない。
オヤシロサマがひとりを消し、ひとりを殺すのではなく、『綿流しの日に殺しを行った人間をオヤシロサマが消す』。
つまり、殺された『被害者』は人意によって、鬼隠しに合った『加害者』は神意によって起きているのではないか。

そして、このセット関係こそが『綿流しの日のタタリ』である。

@、工事現場の監督 主犯
A、ダム推進派のリーダー その妻
B、古手神社の神主 その妻(薬物を使用?)
C、沙都子の叔母 悟史
D、カメラマン 鷹子(この年の死者はある程度、流動する)

それぞれに前者が被害者、後者が加害者ではないかと推測できる。
まず、綿流しの日と前後して加害者に『殺せるだけの能力』が与えられる(祟殺し編にてその描写あり)。そして、その被害者を殺害すると『鬼隠しに合う』。

まあ、つまりは『鬼』(加害者)が人(被害者)を殺し、その『鬼』をオヤシロサマの鬼隠し(天罰)によって葬り去る、そういったシステムなのでは、と考えられる。
また、無論のこと、この場合のオヤシロサマとは、なんらかの薬である可能性もある。
レナ、悟史、圭一、魅音、4人が4人とも『誰かに付けられている』『後ろにまでついてきてる』『見張られている』という言葉を口にしている。本当のタタリということでなければ、これは薬を投与されたためと考えることもできる。管理しているのは古手神社の関係者か? 圭一に薬を投与する隙、弁当関連なのだろうか?


『加害者に与えられるオヤシロサマの加護』――ひとつ、知覚能力が増大する。ふたつ、ドッペルゲンガーのような『自分ではない自分』が登場する。(ただし足音以外の『もう一人の自分』は、圭一に限ったこと、もしくはなにかのトリックという可能性も残ってる)。みっつ、望んだ人間が殺せる?(別の解釈の余地あり) よっつ、その代償を受ける。

村に残る伝説。鬼が人を襲うようになった。そこにオヤシロサマが来て、両者を和解させた。→殺人者が村人を襲うようになった、そこで第三者が『殺したものもまた殺されるような』システムを作り出した。ということなのでは?

鬼=加害者 人=被害者 オヤシロサマ=ある種の天罰 or ある種の薬物。

この三つのセットの組み合わせによって、雛見沢の『毎年起きる殺人』は説明できる、かな?


主人公の圭一が被害にあっていることも、これで説明できるかも。

鬼隠し編→『鬼』と化した魅音とレナを殺害したため。
綿流し編→『鬼』と化した魅音を、『結果として殺害』したため。
祟殺し編→圭一自身が『鬼』と化し、沙都子の叔父を殺害。
共通するのは『誰かを殺したこと』である。
タタリにしろ薬物にしろ、そのために主人公が死亡、もしくは被害にあったとは考えられる。


――――あー、でも、『前原圭一が実際に死んでいる状況』って、最後の祟殺し編くらいなんだよなあ。鬼隠し編は意識不明の重体。綿流し編は生死不明。祟殺し編でも『全てが終わった後』に死んでるし……



10月2日  ひぐらしのく頃に(微妙にネタバレ)



ひぐらしの
く頃に、プレイ中。
ヤバイです、綿流し編、クリアーしました。
ヤバイです。
昼にやってよかったですよ、夜中にやってたら本格的にヤバかったです、きっと。
本当に危険です。デンジャーです。取り扱い注意です。

一番、印象的だったのは『あのシーン』。くけけですよ、くけけ。
プレイした人なら分かることでしょうが、あのシーンのヤバさは空前絶後でした、個人的に。
文章に引き込まれる、というよりも『引きずり込まれる』。
異空間・異常日常に強制ダイブさせられる気持ちは他に類を見ないものです。
地の、日常部分がしっかり描かれているので、尚のこと恐怖が増すというか、『気づいたら嵌められてる』状態に必ずなります。
分かってても理解していても、それでも信じてしまうプレイヤー心を上手にひっくり返してくれましたよ、本当に、ええ、まったくもう。

また以前、体験版で「そんなに怖くない」みたいな事を書きましたが、それも撤回します。
これは、決して夜中にやってはいけないゲームです。
携帯電話等も必ず切っておきましょう。
下手すれば心臓麻痺を起します。
タイミングとか合えばマジで。

まったくもって、普通のホラーゲームとは恐怖の質が違うんですよね。
なんて言えばいいんですかね、『心霊的』な怖さがメインではなく『情念的』な怖さがメインとなっています。

幽霊がぬう、っと出てきてうらめしや、ではなく。良く知っている友人が微笑んだまま、こちらの首にすう、っと手を伸ばし徐々に力を込めてくるとでも言うような、『知ってる人間が理解不能になる怖さ』です。

――こういうホラーが、一番タチが悪い。(褒め言葉)


ああ、まあ、一言で言えば
マジ怖かった

なんだっていうんでしょうかあの展開は!?
希望という名の錯覚を与えておいて、実際の中身は
劇物。いや、むしろ劇薬
絶望ですらない、純粋な恐怖へと叩き込んでくれやがりました。
お陰で電話に出るのに、少し躊躇するようになったじゃないか。(謎)






――それでもって、肝心の推理部分なんですが、うーん、チラっと他サイトさんも拝見したところ同じような感想みたいなんですが(まだ2・3個)、はっきり言って『完全にさっぱり』です。

主人公視点では確認しきれないんじゃないか、という気はしてるんですけどね……
鬼隠し編、綿流し編共に、後半での主人公の精神状態がかなりヤバくなっているようなので、一人称からは拾え切れない部分があるのではないかな、と。
また、『大掛かりな一つの引っ掛け』で全てを解決するタイプではなく、『様々なギミックを連動させた引っ掛け』じゃないかな、って予想をしてます。――壮大な叙述トリックとかそういうのでない限り。


といよりも、これを正解した人がいるっていうのはスゴイですな。
何をどうしたら予想しきれるんでしょう、『真相』なんてものが本当にあるのかどうかさえ疑わしいというのに。
目明し編で本当に全部解決するんかいな、というのが素直な感想です。

うーん、色々と文句をいいつつも、面白いことは面白いんですけどねえ、うーむ。
ここまでしっちゃかめちゃかになった状況を、『綺麗さっぱり解決』に導くにはかなり難しい気が――
そもそも祟りなのか、本当に人間の仕業なのかも判然としませんし、内心では『この人物の仕業じゃないのか』、つまりは『人間がすべて行ったこと』だとは思ってるんですが、それでさえも『作者のヒッカケ』にすぎない予感が、いままでのプレーをしてるとヒシヒシとしてます。





――――さあ、ともかく今夜は祟り殺し編をプレーだ。(無謀)






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